心の6段階に応じてそれぞれのケア方法をお伝えしている「うつを自分で治す」シリーズ、今回は”みたされ期”です。
弱い心との付き合い方を学んで少しずつ自分の心を理解し、うつ状態から回復した後のお話です。
視界が明るく広くなり、世界をみる角度が変わるこの時期には、自分の”できる”にフォーカスし、未来を明るく切り開いていく方法をお伝えしていきます。
【観覧注意】
申し訳ありませんが、現在うつ症状を感じている方は、こちらの記事はご遠慮ください。
心には段階があります。
風邪を引いて弱っているときにステーキは食べれないように、まずは風邪を治すことに専念するのが最善です。
絶対に段階を経てよくなっていきます。絶対に。
停滞や後退したと感じる日があっても、1ミリずつでも少しずつでも大丈夫です。
一緒にゆっくり進んでいって、心が元気になったときにこちらの記事を読んでいただけたらうれしいです。
▼この記事を読む前に…
自分のメンタルが今どの状態に当てはまるのか確認してみましょう。
ここからは”満たして”ステップアップ
ニュートラル期でお伝えしたケア方法により
- 自分で自分をごきげんにする
- 小さなことから大きな幸せを感じ取れる
が上手にできるようになると、自分の内側がみたされていくのを感じてきます。
(※ 「まだ感じない」という方、焦らないでくださいね。自分の心の状態を観察しながら、ゆっくり実践を重ねていきましょう)
メンタルコントロールやストレス耐性もできるので、心や生活に余裕を感じてきます。
実は、これまでのブログ記事、うつを治す心のトリセツを通して、自然と⬇のような過程をたどっています。
- 自己理解 (自分を理解する) ★しかばね期、ヨボヨボ期
- 自己受容 (自分を受け入れる) ★リハビリ期
- 自己承認 (自分の感情や言動を許す) ★ニュートラル期
- 自己肯定 (自分に満足し価値を感じる) ★みたされ期
- 自己信頼 (自分への信頼がある) ★イケイケ期
ーーーーこの記事を読まれている方は、ここまで達成!ーーーー
ここからは
というステップに入っていきます。
今まで「自力でうつを治す」シリーズの記事では、しかばね期は自己理解、ニュートラル期は自己承認など、各段階でのテーマを少しずつクリアできるようになっていました。
ここからはプラスアルファの「おまけ」部分と考えていただいて結構です。
自己肯定感が高く自己を信頼していると、外側の状況に動じず、意欲的に自分の人生に取り組むことができるようになります。
「漫然と人生をやりすごすのはいやだ」「自分の力で人生を切り開く感覚がほしい」という方は読んでみてください。
みたされ期のセルフケア
今まさに「みたされ期」として私が意識しているのは、⬇こちら。
- そのままの自分を受け入れ、現状に満足する
- 自分の心を心地よいことで満たしていく
- 未来への種まきをする
少しハードルは高いかもしれませんが、
私は今の生活や自分自身に大きなハナマルをつけて、感謝するようにしています。
それをふまえて、自己肯定感を高めるために行いたいケア3つはこちら。
- 未来へ意識を向ける
- 意識的にポジティブな言葉を使う
- はじめての場所に行ってみる
その1:自分の未来へ目を向ける
自分軸がしっかりしてくるので、チャレンジ欲がでてきたり、これまでは難しかった「明るい未来」を描けるようになってきます。
私はこの時期に、ニュートラル期でも軽く触れた「ライフプラン」を何度も行います。
心を自由にし、子供のような無邪気さで
- こんなライフスタイルがしたい
- こんな場所に旅行にいきたい
- 収入はこれくらいほしい
- こんな仕事にも挑戦してみたい
など、大きな紙に好きなように書いていきます。
気をつけたいのは、他の誰かになろうとはしないこと。
せっかくここまでの回復段階で自分自信を知ることができたのだから、“自分らしさ”の延長線上にある未来を想像したいですよね。
そしてこの段階では、現実的に叶いそうな夢かどうかは考えず、「わくわく!」と気持ちの高まりを感じる心地よさを感じることを大事にしています。
夢を叶えるための第一歩は、まず夢見ることから。
人にバカにされるような壮大な夢でも、想像するのは自由ですもんね!
ぎゅーっと縮こまっていた心を開放するように、のびのびと想像力を広げて
心が軽く、自由な感覚になれたら大成功!
やりたいことリスト100を作ってみるのも楽しいですよ!
(100個はなかなか難しいですが…笑。)
でも、まだ明るい未来が描けない…というときは、やるべき時期ではないと思ってます。無理にやると逆効果なので、自分の心を観察してくださいね。
その2:意識的にポジティブな言葉を使う
私もそうなのですが、「どうせ私なんて」とか「いつもうまくいかない」なんて、ついネガティブな言葉が口からでてしまうこと、ありませんか?
これを放置していると、無意識にそのような自己イメージが定着してしまうそうです。
それって恐ろしいことだなと思いました・・・
そこで私は、おまじないのようにいくつか言葉を決めて自分の中で繰り返し唱えています。
「また失敗したらどうしよう」と不安になったり、「なんだか上手くいかない」と感じたときには、その気持を打ち消すように
私はミラクル!!!私はミラクル、私はミラクル、私はミラ…(以下、繰り返し)
と繰り返し心で唱えています。(は、ハズカシイ…笑)
これは、7年ほど前に編み出した私のおまじないなのですが、不思議と物事がトントンっとうまく進むんです。
仕事でピンチな場面でうまく切り抜けて褒められるなど、私にとってミラクルが続いたので、このおまじないはどんどん大事なものになっていきました。
効果てきめんなので、みなさんもネガティブワードを打ち消す自分なりの言葉をみつけて実験してみてください。
思わずプッと笑っちゃうような言葉だと、楽しくておすすめです(笑)
同じように、人と話すときにもポジティブワードを意識して使ったり、自分のコンプレックスをポジティブに言い換えて長所にしてみると楽しくなってきますよ。
行動が遅い | マイペースで落ち着きがある |
人の目ばかり気にする | 周りに気遣いができる |
うまく人と話せない | 聞き上手 |
多動で落ち着きがない | 好奇心旺盛で行動力がある |
その3:初めての場所に行ってみる
これは、うつのときには出来なかったこと。”刺激”と”挑戦”です。
人は、同じことばかりの毎日だと自己肯定感が下がるという説があります。
(参考:『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』)
いつもと違う道を通って通勤してみたり、いつもと違う分野のイベントに顔を出してみたり・・・
生活も心も安定してきて「慣れ」がでてきたときには、少し「刺激」を入れてみるとよいそうです。
新しいことへ挑戦する自分に対して、自己肯定感があがっていきます。
新しい景色や価値観に触れ、それまでの自分の枠が広がるような感覚になったこと、ありませんか?
それまでとは、違う世界が見える。
思い返してみると、そのきっかけって新しい場所に「えいっ」と飛び込んだタイミングだったりしますよね。
少しの勇気を出したごほうびなのかもしれないな、なんて思ったりもします。
みたされ期の私が思うこと
なんとなくこの心の段階のことを「みたされ期」と名付けたものの
最初から「幸せに満たされた気分」というわけではありません。
少しずつ満たして満たされて・・・そのうち、自動的にどんどん満たされて溢れていくようになります。
溢れ出したら、次の「イケイケ期」のステップです。(微妙なネーミングセンスについては触れないでください…)
今の私の心の状態を記しておくと
経済的にこの先どうなるのか、不安はありつつも
雨風がしのげる家があること
今日食べるものに困らないこと
お金がなくても、自由な時間はたっぷりあること
ありがたいな、幸せだな、と思います。
そのうえで、自分のダメな部分を責めたりせず小さな子どもをみるような目で見守るようにしています。
(※ 私を含め、発達障害の方にはハードル高めかもしれません。
不器用でミスしてばかりの自分を笑って許してあげるなど、してみてくださいね)
受動的な姿勢だけでは毎日は楽しく変化していくことはないですよね。
楽しいものをみつける目をもち
楽しく笑う声をもち
弾むように歩く
そうすると、つまらないと思っていた日常からだって、「楽しい」が湧き上がってくるように思います。
少しずつ、楽しみながら、一緒に進んでいきましょう♪
自己肯定感や自己信頼の方法については、極端に自己肯定感の低い発達障害の方向けに別記事を作る予定です。
改めて考えをまとめて、自分のことも見直してみようかな、と思います。
マイペースな更新にも関わらず、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
少しでも自分のような人が生きやすくなるように、という想いを込めて書いていきたいと思います。